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雨の大和路

金曜は早めに会社を出て、仮住まいへ遊びに来る、母を迎えに新大阪へ。

『来たは良いけど、明日どこ行くの?』

などと聞くまでもなく、母は綿密に調査した奈良の地図やら料金表やらをごそごそ。

そうそう、きっと奈良だろう。確かに予想はしていたけれど、最も趣味の合う人が親、というのはなかなか幸せなことである。

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難波から近鉄電車に揺られ、まずは西ノ京、薬師寺へ。

薬師寺では平山郁夫氏の『大唐西域壁画』を鑑賞、そして感動。

もちろん技術も立派だけれど、本当に立派なのは、作品に込められた、気迫。奈良時代から伝わる、数々の国宝と並んでも見劣りしないのだから、100年後、200年後に残る、平成の作品になるのだろう。

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不退寺を経由して、興福寺へ。

興福寺には、まるで博物館のような『国宝館』があり、数々の有名な仏像が並んでいる。

薬師寺に続き、ここでも感じるのは、心。

国宝とされる仏像は、技術的にも立派なもの。だけど、ミロのヴィーナスと違うのは、作者の名前が分からないこと。

作品を残して、名前を残す。そんな発想はなかったのだろう。何故ならそれは、作品ではなく、祈りだから。

※余談ながら、子供の頃は『地蔵』、数年前には『観音』、そして最近は『仏』と呼ばれたことのある私が、何とも親しみを感じてしまったのは、興福寺の『須菩提像』。

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最後の目的地は、奈良市写真美術館。

郷土の奈良を撮り続けた、入江泰吉氏の作品を通年展示する美術館である。

今日1日通して、心を作品に投影する、その意義やら意味やらをひしひしと感じたのだけど、入江氏の態度からもまた、学ぶべきものが多かった。

彼は、目の前にあるシーンと自分の中のイメージが一致するまでは、決してシャッターを切らなかったのだそうだ。

*****

自分は、雑に、流されて生きてしまっているなと。

売れているもの、人気のあるものを、表面的に真似てはいるけれど、そこに自分というものは?

忙しくて、わざわざ来てくれた母にまともな接待が出来なかったことも含めて、いろいろと自省の残る、大和路歩きの1日だった。
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by tokyo100k | 2011-05-28 00:00 | Comments(4)

川口基督教会

阿波座にある川口基督教会。

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小さな普通の教会、に見えるけど、、、

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ステンドグラスが素晴らしい。

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礼拝に参加しなくても見学は出来るので、大阪で静寂を求めたら、ぜひ。

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by tokyo100k | 2011-05-07 00:00 | 教養 | Comments(8)

熊野古道 -速玉-

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3日間は速玉大社。

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那智、本宮とは違い、JRからも歩いて行ける、便のいい神社である。

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が!

私が伝えたいのは、そんな呑気なことじゃなくて、

速玉大社の「摂社」である神倉神社と、熊野川のこと。

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速玉大社があっさり終わってしまったから(!)摂社に行くことにしたのだ。確か。

ところが!

そんな気分とは裏腹に!

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えっと、、、これ登るんですか?

という、崖にしか見えない石段が待っていて、

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登っても登っても待っていて、

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いやー、これこそ巡礼でしょう!

という景色が、待っていてくれたのだ。

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同じく自然の壮大さ、という意味で、
必ず体験して欲しいのが、「熊野川下り」。

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速玉⇔本宮の足としても利用できる船旅は、

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「世界遺産」となった結果、

橋もかけられず、昔ながらの姿を残すことになった、熊野川を楽しむことができる。

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船頭さんの角笛と、悠久のときを行く1時間半。

やがて「現代」の橋に辿り着くとき、

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タイムスリップしていた自分に気づいた。

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by tokyo100k | 2011-05-05 00:00 | 教養 | Comments(0)

熊野古道 -本宮-

2日目は本宮。

全ての道は本宮に通ずる、熊野本宮大社である。

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本宮大社の参拝は、大鳥居のある大斎原(おおゆのはら)から。

大斎原とは、熊野川と2本の川が合流する中州のことで、明治の洪水で流されるまでは、そこに今の8倍の広さの旧境内があったらしい。

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紀元前から守られてきたこと自体、凄い土地には違いないけど、

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辺りには野の花が咲き、、、

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木々は涼しい影を作り、、、

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初夏の緑はきらきら眩しく、、、

聖地だからって厳かぶってないというか、想像した以上にゆったりとした土地だった。

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大斎原を後に、現在の本宮大社へ。

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昨日に続き、熊野のシンボル、八咫烏に迎えられ鳥居をくぐると、

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参道の脇に幟がずらり。

階段を昇りきると、そのミニチュア版が刺さっている。1本500円で奉納出来る、絵馬のようなものらしい。

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さて、肝心の参拝は、GWということで順番待ちの列が。。。

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本宮大社の社殿は左から順に①②③④と番号が振られているが、実際の参拝は③②①④の順でするのが良いそう。

そうとは知らず適当に参拝したけど、、、合ってました!

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境内には八咫烏のポストがあり、そこへ投函した郵便物には、オリジナルスタンプを押してもらえる、とのこと。

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昼食は鯉のぼりが泳ぐ鳥居脇のカフェで、和歌山の郷土料理「めはりずし」を頂いた。

5月、鯉のぼり、端午の節句。田舎ではちゃんと、伝統文化が継承されている。

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季節を感じることとか、自然と共に暮らすこととか。素朴で明るい日本の暮らし。。。

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バタバタとバスに乗って、近くの湯の峰温泉へ移動。

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湯の峰温泉は、山間にある本当に小さな温泉街。

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楽しみ方は、昭和の匂い漂う公衆浴場に入り、

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湯上りには売店で買った玉子や野菜を、

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温泉で茹で、

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川の水で冷やし、、、

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ちなみに多くの人が裸足で川に入っているが、水が温かいわけでは別にない。

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川の脇には、東光寺という小さな寺があり、そのメッセージがまた刺さる。

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『昨日を忘れ 今日を喜び 明日を楽しむ』

そうですね。能書きなんかはもうどうでも。

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再びバスに乗り、新宮へ戻る途中、

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窓から見えた雰囲気が良かった。みんなで川浴び、なんて今や夢か幻か。。。

大自然の中では、大人も子供も男も女もないんだな。

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by tokyo100k | 2011-05-04 00:00 | 教養 | Comments(4)

熊野古道 -那智-

GWは、念願だった熊野古道へ。

江戸の頃には、「伊勢へ7度、熊野へ3度」とも歌われた、聖地の中の聖地である。

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1日目は、紀伊勝浦から那智山へ。

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路線バスは「大門坂」で下車。いにしえの道を歩きながら、参拝するというコース。

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GWということで混雑こそしていたが、そして自らの運動不足を痛いほど感じる道程ではあったが、森のエネルギーをいっぱいに感じ、歩く。。。

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ヒーヒー息を吐きながら、ダラダラ汗をかきながら、登ったのは300段弱であったらしい。500段は歩いた感じだった!

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途中、休憩など挟みながら、

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熊野那智大社に到着。

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神社のはずだが、

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護摩?

あれ、神社じゃないの?

というところが、熊野の熊野たる所以なのだそう。

神仏混交。日本には八百万(やおよろず)の神がいる。神も仏も分ける必要はない。その大らかさこそが、熊野であり、日本なのである、と。

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さて、サッカー日本代表のシンボルとして知られる「八咫烏」は、熊野が起源であるらしい。

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境内にはそれをモチーフとしたアイテムが並び、今後、カラスを見る目も変わりそうな。。。

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那智大社のすぐ隣にあるのは、青岸渡寺(せいがんとじ)。

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朱色の眩しい大社に対し、その佇まいは古寺そのもの。

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境内にある三重塔からは、

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日本3大瀑布の1つ、那智の滝を望むことが出来る。

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少し下山すれば、間近で見ることも出来、正直、大した期待もしてなかったのだが、

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急に頭が痛くなった。

それが滝の力なのか、寒かったせいなのかは分からないけど、とにかく圧倒的な滝だった。

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さて、1日目の問題はここからだった。GWだというのに、宿を取っていなかったのだ。

まずは勝浦の旅館組合に問い合わせるも、満室。新宮の旅館組合に問い合わせるも、満室。

いくら忙しかったとはいえ、GWの宿は取っておくべきだった。。。

しかし野宿するわけにもいかないので、組合のHPに掲載されている宿に、片っ端から電話。

ようやく取ることの出来た宿は、想像よりもずっと素敵な旅館「熊野荘」だった。

…初日から、導かれてる!

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その日始めたことでもないが、神社参拝の際はまず「本日までのお導き、ありがとうございました」と、挨拶することに決めている。
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by tokyo100k | 2011-05-03 00:00 | 教養 | Comments(0)

川の流れと心の動き

人生を川に例えるなら、そこそこな急流だっただろう、2011年の4月が終わった。


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3月の中旬に異動が決まったまでは良かったが、4月に入り、部署そのものが大阪へ派遣。「そんなこともあるんだ」なんて、構えるか構えないかの翌週には、現地入りを命じられた。

4/18(月) 現地入り。新生活に心が躍る。
4/19(火) たまたま自分の誕生日。多くの人に祝ってもらい、テンションはピークを迎える。



今回の派遣には、多くの経費が使われている。期待に応えようと頑張る自分と、新しい環境に慣れない自分との間で、今考えれば、精神はかなり崩れていた。

4/20(水) 目の前の業務にただ集中。頑張り過ぎて頭が痛い。
4/21(木) 初めて熟睡出来た日。元気になったせいか、古い仲間からの連絡が減ったような気がして、急に寂しくなる。
4/22(金) 自分をコントロール出来なくなる。とりとめのない想いを、ただただ聞いてくれる人に感謝。



元々関西は好きだし、短期とはいえ住めるなんて、本当に嬉しかったのだけど、東京には、住み慣れた街、働き慣れた会社、仲良しの同僚に、自分好みの生活があり、一時的にとはいえ、その全てを失うことは、やっぱり、ただごとではなかったのだと思う。

4/23(土) 古い仲間の1人と京都旅行。地に足着いた感じもしつつ、感情は爆発してしまい、折り合いに苦しむ。
4/24(日) 京都2日目。心ここにあらず。いろいろ考えてしまい、とにかく酔う。



そして、良くも悪くも、出し切ったのが翌日。



4/25(月) 古い仲間との再会。あるだろうなと思いつつ、ないと信じたかった温度差、のようなものを見せつけられ、京都→大阪の東海道線で、ひたすらめそめそ帰った記憶。



32歳である。電車の中で泣くなんて、恥でしかない。面倒くさい。

けれど、堕ちる時は堕ちるべきだと思っている自分もいて、台風が温帯低気圧になるように、出す時に出し切らなければ、新たな自分にも、出会えないのではないか、と。



翌日以降は、人のことを考える余裕も出てきた。きっと自分のことしか考えないから、偏狭になってしまうんだ。

だから、決めた。

今やるべきことを、しっかりやろう。人のために働こう。そして、すぐ動けるよう、自分を磨こう。

ゆく河の流れは絶えずしてしかももとの水にあらず。
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by tokyo100k | 2011-05-01 00:00 | 仕事 | Comments(0)

結婚もキャリアも大して興味ないけど、世界平和と自己啓発は志向している八重洲OLのブログです。


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